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【令和6年度最新】変化の著しい現代社会において、企業経営の考え方で注目を集める「パーパス経営」#1

2024.03.12

講師取材

沖縄経済を支える観光業の人材育成をサポートするため、企業や関係団体が研修講師・専門家を探すことのできるサイト「育人(はぐんちゅ)」。登録されている講師の専門分野は語学や社会人マナー、コーチング、マーケティングなど多岐に渡ります。


近年はSDGsやサスティナビリティ(持続可能性)という言葉が社会に浸透し、観光業界でもオーバーツーリズムなどの課題が指摘されるようになりました。

採用や人材育成においても企業の社会・環境に対する姿勢が問われる傾向が強まる中、注目を集めている分野が「パーパス経営」です。パーパスは日本語訳すると「目的」ですが、経営戦略においては「存在意義」という意味で用いられます。


なぜ今、パーパス経営が注目されているのか。育人で講師として登録されている粟野さんにインタビューしました。


ーー ご自身の経歴を教えてください
自身のキャリアを説明する粟野さん

もともとは企業向けの研修やコンサルティングを行う会社に勤めていました。その頃にMBA(経営学修士)を取得するためのスクールに通っていたのですが、その際に「企業の根幹にある企業理念が発端となって経営戦略が築かれていく」という話に強く興味を持ちました。


ただマーケティングやイノベーションといった経営戦略についての授業は多かったのですが、企業理念について深掘りした内容はあまりありませんでした。


当時は個人向けのキャリアカウンセリングも行っていたので、キャリア・アンカー(キャリア選択の際に自身が譲れない最も大切な価値観や欲求)と企業理念のマッチングが重要だと感じ、そのためのプログラムを自分で開発しました。


ーー 大学でも研究されているのですね
パーパス経営について説明する粟野さん

これまでは東京のある大学に所属し、個人の価値観と企業理念の接点を見つけるメカニズムの解明をテーマに研究をしていて、今年の4月からは新たなところで研究を続ける予定です。


学術界との繋がりができたおかげで、キャリアアンカーを提唱した世界的権威である米マサチューセッツ工科大学の故エドガー・H・シャイン先生との交流も生まれました。


2014年に創業したウェイアンドアイでは、シャイン先生がおっしゃっていた「働く人がハッピーになれば、それがお客様をハッピーにし、会社、そして社会もハッピーになる」という考え方から「ハピネス経営」を掲げています。その中にパーパス経営やサスティナビリティを位置付け、企業様向けの研修やワークショップなどで話をさせていただいています。


ーー パーパス経営とはどういった取り組みなのでしょうか?

パーパス経営というのは自社の存在意義を明確にして、経営における全ての意思決定をそれに基づいて行うことを言います。


以前のパラダイムでいくと、社長など経営者の方が経営方針を作り、それを社全体に浸透させるという流れでした。つまり、経営者と社員が主従の関係にあることが多かったんです。


そうなると、どうしても社員は自分が得になることを考え、会社も思惑通りに動く社員をどう育てるか、という利己的な考えに陥りがちになります。そうではなくて、今よく言われているパーパス経営というのは、会社と社員がパートナーで横の関係ということが前提にあります。


だから、必ずしもパーパスは社長さんが考えるものということではなくて、社員を巻き込んで「自分たちは何のために働くのか」「どうすれば社員、会社、顧客、社会がハッピーになれるんだろう」ということを浮き彫りにして、パーパスを“発見”することが大事だと考えています。つまり、利他的な発想なんです。


ーー パーパスは今まで言われてきた企業理念とイコールではないということですか?

これは重要なポイントの一つですが、企業理念は英語で「Corporate Philosophy」と訳すのですが、日本では「繋がりを大事に」など割と精神的な部分を重視し、企業の価値観などを明記しています。


一方でパーパスは「存在意義」という意味なので、会社のビジネス戦略と紐付けた上で、社会貢献や社会課題の解決に向けた経営の判断基準という位置づけになります。


ーー パーパス経営が注目されてきた背景を教えてください。
なぜパーパス経営が注目されているのかを解説する粟野さん

コロナ禍もあって様々な社会課題が顕在化し、地球規模で環境・社会の持続が難しくなる中、SDGsやサスティナビリティという考え方が浸透してきたことがとても大きいと思います。


投資家の方がESG(環境、社会、ガバナンスの英語の頭文字を合わせた言葉)を判断基準にして投資先を決めたり、上場企業の有価証券報告書でサスティナビリティ情報の開示が義務付けられたりしているため、安定経営を続けていくために企業も社会課題に向き合わざるを得ない状況になってきています。


そのため、社会における自社の存在意義を再定義するパーパス経営が注目されているのだと思います。



時代の変革と共に、急速に重要性を増している「パーパス経営」や「サスティナビリティ」の考え方。

粟野さんの話や研修、ワークショップに興味のある方は、ぜひ「育人」から講師派遣をお申し込みください。問い合わせリンクはこちら(https://okinawa-hagunchu.jp/lecturer/675/)。

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